健康まめ豆講座 *血圧*


血圧の数値はよく耳にしますが、そもそも2つある数字の意味は何なのでしょうか?
基本的な体の仕組みを知っておくことで、数値の意味や病気に対する理解が深まります。

血圧とは? 2つの数字の意味は?
血圧とは血液の圧力によって血管壁が
押される力のことで、心臓から送り出される
血液の量(心拍出量)と血管の硬さ
(血管抵抗)によって決まります。
心拍出量が大きくなれば血圧は上がり、
血管抵抗が小さくなれば血圧は下がるという
関係にあります。
いわゆる「上」は収縮期血圧(最大血圧)、
心臓が縮み血管に高い圧力がかかる
状態をいい、「下」は拡張期血圧(最小血圧)、
心臓が拡張し肺などから血液を
吸い込む状態のことをいいます。


★★★ 血液が、140/90mmHg 以上が高血圧です。!! ★★★

日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン」が2004年12月に改定され、これによると
正常血圧は収縮が130mmHg未満、拡張期血圧が85mmHg未満となっています。また、高血圧の
軽症にあたるのは、血圧が140mmHg/90mmHg以上となっています。これらの基準は数年ごとに
見直されていますが、より低い数値へと改定されています。これは、血圧が低ければ低いほど
心臓病などのリスクが低いという考え方に基づいています。


★★★ 血圧の正しい測り方 ★★★

血圧は1日をとおして一定ではなく、時間や環境によって変化します。
血圧管理の第1歩は正しい測定から!

1:測定前1時間くらいは食事・入浴・運動はさけリラックスしましょう
2:必ず座って測定しましょう
3:血圧は時間によって変動するため、毎日決まった時間に測定しましょう
4:信頼できる血圧計を選択しましょう(上腕部にカフを巻くタイプがおすすめです)

★★★ 外来血圧と家庭血圧 ★★★

血圧は、病院で測る場合と、家庭で測る場合で数値が異なることがわかっています。
高血圧の方に限らず一般の人でも、病院で測ると家庭よりも高い数値が出ることがわかっています。
病院で測定した血圧は「外来血圧」または「随時血圧」と呼ばれ、家庭で測る「家庭血圧」と比べると
収縮期血圧で20〜30mmHg、拡張期血圧で10mmHgも高くなる傾向にあります。
逆に家庭血圧のほうが外来血圧よりも高い場合、「仮面高血圧」または「逆白衣高血圧」と
呼ばれています。この場合、家庭血圧を測定することは特に重要です。

★★★ 生活習慣の見直し ★★★

血圧を下げるために、食事をはじめ生活全般にわたる改善を行うことが大切です。
規則正しくゆっくり食事する、食品からの塩分摂取量を抑える、カリウムの豊富な野菜をとる、
禁煙、適度な運動など
まずはさまざまな情報をきちんと理解することから始めましょう!